心とからだはつながっている

心とからだ

長く漢方相談を行ってきた中で、気づいたことがあります。

漢方薬で良くなってもまた同じ病気や症状がおきてしまう。そして似ているご性格の方が、同じ病気になっていることがある。

あなたも思うことはありせんか?  同じような生活スタイルや環境でも自分とまわりの人は体調を崩すところが違う。たとえば仕事のストレスがかかると、あなたは胃が痛くなり、お隣のAさんは頭痛がおきる。「体質だから」という言葉ですませることもできますが、どうしてそのようなことがおきるのでしょうか。当たり前に感じていたけれどよく考えると不思議ではありませんか?

今日は、そんなことを漢方的視点から考えて、お話していけたらと思います。

そしてこのブログを読んでその理由に気づくと、今後あなたの不調の原因が改善されていくかもしれません。

漢方そもそも論

まずは、漢方そもそも=漢方の基本的な考え方から少しお話します。

漢方の基本に流れる考えに陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)というものがあります。

太陽と月
陰陽
男と女

陰陽(いんよう)とは、自然界のすべてのものを「陰」と「陽」の相反する二つの要素でとらえる考え方。相互に対立・依存しながら絶えず変化している関係のことです。たとえば、太陽と月、明と暗、外と内、男と女。考えたらあなたもきっとたくさん思いつくでしょう。

五行説

五行説(ごぎょうせつ)とは古代哲学の一つで、宇宙と自然現象を五つの要素である「木・火・土・金・水」に分類し、その五つがお互いの性質を助け合ったり打ち消しあったりすることでバランスをとっているという考え方です。

この陰陽五行説は古代の自然観や宇宙観・医学・占い・風水などに影響を与えてきました。昔の人は、身近な自然から、哲学・医学・さまざまな法則性を見つけたのですね。

心とからだ(漢方の視点から)

では、ここから本題の漢方的視点からの心とからだのお話です。

五臓と感情

五臓は感情を宿していると考えられ、それぞれに5つの感情が分けられます。人間の心とからだは関連しあっているのです。

脾胃
  • 肝:怒

怒りっぽい、イライラ、ヒステリー、疳(かん)の虫は肝の弱り。肝には血液を蓄えて必要な臓器に配分する働きがあるため、肝が弱ると生理前のイライラなどが起こりやすくなります。

  • 心:喜

喜は良いイメージですが、喜び過ぎは心の働きが亢進して不眠、動悸、血圧上昇などをまねき、心臓に負担をかけることがあります。適度な感情は良い影響を与えますが、行き過ぎは関係する臓器の働きを乱します。

  • 脾胃:思

胃腸虚弱は疲れやすい、あまり活動的でなく、くよくよ思い悩みやすいなどの傾向があります。胃腸機能が弱っているときはその傾向が強くなります。思い悩むと、胃がキリキリしちゃうことありますよね。

  • 肺:悲

肺の弱りは悲しみとなって表れ、呼吸が乱れ、ため息が増えます。悲しいことがあって泣きすぎてしまうと肺が弱ってしまいます。

  • 腎:恐

腎の弱りは恐怖心となります。腎の弱い人は他の人があまり恐くない時でも、恐いと感じることがあります。お化け屋敷で小さい時お漏らしをしてしまった経験はありませんか?…あの時、本当にびっくりして恐かったんですよね。

このように心とからだ(感情と臓器)は深いつながりがあります。

体質的に<その臓器>が弱いから<その感情>を持つとも言えますし、<その感情>を強く持つから<その臓器>が弱まるとも言えます。

勘のいいあなたは、ここまで読んで何となく最初にお伝えしたこと、解りかけてきたのではないでしょうか。同じような性格(感情をもつ)人は、同じ臓器を弱めやすい。

あまりにも強い感情は心とからだを傷つけてしまいます。それは、たとえ漢方を知らなくても、あなたも感じていることではないでしょうか。

でも…人間ですから、もし強い感情を感じたら「○○って感じているんだね。○○なんだね」と、せめてあなただけでも自分を否定しないで受け入れてあげて欲しいです。どんな感情もあなたの大切な一部です。

それに感情があるからこそ自分への理解が深まります。

<怒り>があるからこそ、自分が何を大切に思っているかに気づくことができる。

<憂い(思)>があるからこそ、つらい人に思いやりを持つことができる。

<悲しみ>があるからこそ、優しい言葉で救われたり人とのつながりを温かく感じることができる。

<喜び>があるからこそ、自分が好きなこと・やりたいことを知ることができる。

<恐れ>があるからこそ、危険を感じて自分や大切なもの(人)を守ることができる。

つらくて感情なんていらないと思うこと。そしてこのブログを読んでいるあなたも時々そんな風に思うことがあるかも知れません。

辛い ふさぎこむ姿

ここで思い出して欲しいのは陰陽五行説

あなたのマイナスと思える感情(陰)もプラスと思える感情(陽)も共に大切なんです。
陰と陽は正反対だけど一つ。

これは変えることができない自然(宇宙)の法則です。

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